筑陽の生徒は夢がいっぱい!学生リポート

特集:環境が力を育む!!学力強化合宿特集

特集:環境が力を育む!!学力強化合宿特集

集中して学ぶ。仲間と共に学ぶ。

本校で、毎年行なっている夏の学力強化合宿。今年は、熊本県阿蘇市で、豊かな自然を感じられる場所で行なわれました。参加したのは、特進Sクラス、特進クラス、中高一貫の一年生で、総勢360人という大所帯となりました。この勉強合宿は、今から29年前に始まりました。当時から担当している英語科の服部益次先生に、お話を伺いました。

学力強化合宿01

「孟母三遷(もうぼさんせん)」環境が力を育む
勉強の強化合宿は、今から29年前に、現理事長の発案で始まりました。初めての合宿場所は、大分の山下湖のそばで行ないました。スタートから14〜5年の間は、5泊6日の日程で行いましたが、その後、予備校での補習や本校での補習と紆余曲折を経て、ここ数年前からは2泊3日の合宿になっています。 場所を変えて勉強する事で、その効果を実感します。例えば、合宿中に外に出て、英語の読みの練習をすると、部屋の中で読む声より数倍大きな声がでるんです。生徒達がオープンな気持ちになるからでしょう。「孟母三遷」という言葉があります。孟子の母親は、子どもの教育に適した環境を選んで3回居を移したという故事です。場所を変える、環境を変える事、そして、環境を整える事は、生徒のモチベーションを高めるためにも、非常に重要なんです。


学力強化合宿02

自分の実力を知る
それぞれの教科担当の先生方が、合宿のためのカリキュラムを準備します。 私の場合は、英文の暗記を中心としたカリキュラムにしています。基本的なものから上級レベルまでの英文を、決められた期間内で、いかに暗記をして、いかに正確に覚えて、テストを受けて満点を取れるか。時間との闘いで、自分が、どのくらい能力があるのかを限界までチャレンジさせることにしています。 それ以外にも、自分の能力は、短期間で暗記が出来て定着率が悪いと言うのがわかるか、あるいは、覚えるのに時間がかかるけれど、3、4日過ぎても忘れないといった具合に、生徒自身が自分の特性を知ってもらうということも考えています。合宿では、全員が同じ状況で勉強をして行きます。その中で、なぜ差がついてしまうか?集中できないのか。能力が不足しているのか。友達の方が覚える技術が巧みなのか。何か工夫しているのか。それを、恥ずかしくない人は聞きなさい。プライドのある人は盗みなさいと、開講式のときに、生徒に話しをしています。


学力強化合宿03

仲間がいるから力が湧く
「受験は団体戦」と、よく言われます。団体戦と言ってもピンと来ない人も多いと思います。例えば、センター試験の勉強の時にスランプに陥って、自分がくじけてダメかもしれないと。もう疲れて、もう勉強も嫌だし、このままだったら、もうダメだ。もう、あきらめようというときに、友達が教室にいて勉強している姿を見て、逆に励まされて、自分も頑張らなきゃいけないという気になるんだと思います。勉強は、個人の力だけという感じがしますが、そういう仲間がいてがんばれるから、受験は団体戦と言われるんでしょうね。  学力合宿も同じで、友達が、後輩が、先輩が、必死になって勉強している。食事中も勉強しているといったような周囲の人の姿を見ると、自分の甘さを痛感したり、自分に無かったものを学べたりと、本当に色んな面でメリットがあると思います。 



夏の学力強化合宿 in 阿蘇


今回お世話になったホテルです。 高岡先生|英語 がんばる筑陽生 真剣な眼1
山口先生|英語! 朝の体操1 原先生|数学 お楽しみの食事1
金子先生|数学 お楽しみの食事2 合宿は荷物もたくさん! 瀬戸先生|国語
真剣な眼2 服部先生|英語 朝の体操2 阿蘇の風景

※写真をクリックすると拡大します。


学力強化合宿を終えて

初めての学力強化合宿を終えた一年生は、それぞれ、自分が克服すべき点や目標が明確になったようです。合宿後のアンケートから、一部ご紹介します。

学力強化合宿02

国語
・助動詞という難しい分野をやったが、この合宿で、前よりは少し深める事ができた。これからも、もっと深め完璧に覚えたい。(男子)
・少し難しかったが、助動詞について学んだ事をよく理解できていなかったので、きちんと復習して助動詞を理解したいと思った。(男子)
・古文が主だったが、古文の苦手な僕にとっては、とても良い授業だった。進むスピードが速かったが集中できた。(男子)
・きちんと読めば解ける問題を間違っていたので、集中して解こうと思いました。(女子)
・これまで、古文の訳をなんとなくしか出来ませんでしたが、今回、助動詞を習って、テキストを見ながらですが、きちんとした訳が出来るようになって良かったです。(女子)


学力強化合宿02

数学
・1学期に頑張っていたので合宿も大丈夫と思っていました。しかし、プリントしているうちに、分からない問題が出てきたり、ケアレスミスが多くある事に気づきました。そのおかげで、夏休みにすべき事が分かりました。(女子)
・問題は多少難しかったが、解説がとても分かりやすかった。(男子)
・これまでの箇所を総復習できて、自分の苦手箇所や理解できていない所が分かりました。(女子)
・因数分解などは、忘れてしまっている分野が多く、特に応用問題にまで追いつくことができませんでした。計算スピートをあげる必要性があると感じました。(女子)
・忘れていた公式などを思い出す事ができて良かった。応用力をつけるために、しっかり勉強して行きたい。(男子)


学力強化合宿02

英語
・長文が早く読めるようになりました。リスニングや長文は頭で考えるのではなく、繰り返し口で言う事で、私は理解していると気づきました。(女子)
・時間内で英文を覚える事は難しかったが、他の人の暗記法や勉強法を見る事ができ、とても参考になった。(男子)
・自分独自の暗記法を見つける事ができて良かった。(女子)
・長文の読解が苦手という事が分かりました。(女子)
・自分では分かっているつもりだったが、実際には分かっていないところがあると気づきました。(女子)


編集後記
合宿中、問題と向き合う生徒の表情は真剣そのもので、いつもの授業にも増して、ピンと張りつめた空気が流れていました。共に学ぶ仲間と、熱心な先生方と共にした2泊3日の学力強化合宿は、生徒一人一人が自分を見つめ直し、改めて目標を見据えることができた素晴らしい時間となったようです。