筑陽の生徒は夢がいっぱい!学生リポート

特集:文化行事特集 筑陽学園英語教育の新しい取り組み|Webマガジン「筑陽プレス」

筑陽学園文化行事特 レシテーション・スピーチコンテスト最優秀賞披露「筑陽学園英語教育の新しい取り組み」

レシテーション・スピーチコンテスト最優秀賞 披露

先日、福岡サンパレスで行われた文化行事で、今年のレシテーションコンテストとスピーチコンテストで最優秀賞を受賞した2人が発表しました。今年で3年目を迎える、このコンテストは、筑陽学園中学校の英語教育の特色になっています。 最優秀賞を受賞した2人をご紹介します。合わせて、発表の様子もご覧ください。


レシテーションコンテスト

【最優秀賞】 J1-B 丸田 隼輝(笹丘小卒業)
【最優秀賞】 J1-B 丸田 隼輝(笹丘小卒業)|レシテーションコンテスト

課題文「 TOY STORY 」
【日本語訳】
アンディの家族が引っ越しをしようとしている直前のある日、ウッデイが話し合いの開会を宣言しました。
「さて、みんな今日の最初の議題だけど。動けないおもちゃも連れていけるかい。一人残らず来て欲しいんだ。 動けないおもちゃ―-まだとってきていないおもちゃがあればとって来て。 あっ、そしてもう一件、アンディの誕生パーティーが今日に変更されてしまった。」
おもちゃたちは息を呑みました。計画の変更は今日アンディが新しいおもちゃを手に入れるということを意味しているのです。 それに、もしアンディが新しいおもちゃを手に入れたら、古いおもちゃを捨ててしまうでしょう。 ウッディは、おもちゃたちの動揺を感じ取り、みんなを鎮めようとしました。「僕は心配していないよ。それに君たちも心配しなくていいよ。」彼は言いました。 そのときハムが歩み寄ってきました。「誕生日のゲストは3時だよ。」


スピーチコンテスト

【最優秀賞】 J2-A 安部 友里恵(吉木小卒業)
【最優秀賞】 J2-A 安部 友里恵(吉木小卒業)|スピーチコンテスト

タイトル「 How I Studied English 」
【日本語訳】
みなさん、こんにちは。
みなさんは今も、そして今後も英語を勉強していくと思います。 そこで、私は、わたしが初めてウェールズに行ったときの話をするつもりです。 あなたが英語の勉強をするときの助言になればいいなと思います。
私は5歳のときに、父の仕事で、ウェールズに行きました。 ウェールズで、私は月曜から金曜日まで英国の学校に通っていました。 その学校では、私を除いて、みんなが英国人でした。 だから英語が、そこで人とコミュニケーションをとる唯一の方法でした。 初め、私は私のクラスの授業には参加しませんでした。私は一対一で私の先生と英語を勉強しました。 実際、私が拙い英語で話していたのを私ははっきりとは覚えていません。しかし「あなたの相手があなたのいいたいことを理解するまで、あなたは何度も何度もちょっとした言葉で話していたわ」と私の母は言っていました。だから私の母は、私が自分の言いたいことを伝えるのに本当に必死だったと教えてくれました。
私はウェールズで英語をマスターするいちばんの方法を学びました。
「英語をマスターするいちばんの方法とは何でしょうか?」 答えは簡単です。 「それを使ってみるだけです」 一度、私たちは英語を勉強するいい環境にいるなと思ったことがあります。 私たちをサポートしてくれる多くの英語の先生がいますし、自然な発音を教えてくれたり、英語でコミュニケーションをとったりする英国人の先生もいます。 だから私たちは日頃の生活で意識的に英語を使わなければなりません。 それは難しいことではありません。 例えば、学校で英国人の先生と会ったら、英語で挨拶してみましょう。そして簡単な会話を彼らとしてみましょう。 英語を勉強することを楽しみましょうよ。 それはきっと素敵なことだと思いますよ。 ありがとうございました。


筑陽学園英語教育の新しい取り組み

筑陽学園中学校では、3年前から、英語教育の新しい取り組みを始めました。各学年にあったカリキュラムを組み、学校行事として英語で発表する場を設けることで、実践的な英語を学べるようになっています。 そのカリキュラム作りを中心的に行ってきた英語科の崎村先生に、英語コンテストや英語教育について伺いました。

レシテーションコンテスト(英語暗唱大会)

レシテーションコンテスト|筑陽学園中学校

1年生のレシテーションは、4つほどの英語の物語の中から一つを発表します。この内容は、英語を始めたばかりの子にとっては、かなり難しいんですよ。泳げないのに、海に入って行くのと同じくらいの感じかな。 (笑)お手本のCDを渡して、とにかく真似しなさいと言います。発表当時までにはノルマがあって、決められた期間に、決められた回数、担当の先生に聞いてもらってスタンプをもらっていきます。授業時間ではなく、家で学んできて休み時間などに指導してもらって、本番に臨みます。 当日は、1年生全員が視聴覚ホールに集まり、一人一人、前に出てマイクを使って発表します。保護者の方もいますから、とても緊張するようです。 審査のポイントは、スムーズさ、アクセント、表現、暗記力、この4点が大きな基準です。レシテーションコンテストを始めて、今年は、3年目になるんですが、非常にレベルが高くなってきています。とても良かったです。 優勝した丸田君もそうですが、みんなとてもよく練習していましたもんね。


スピーチコンテスト

スピーチコンテスト|筑陽学園中学校

2年生はスピーチコンテストです。自分で文章を作って発表するんです。その文章を暗記するというより、自分が言いたいことを伝える、伝わるか、というところに重きを置いて評価しています。文章は、120ワード以上で、構成・見せ方なども評価の対象です。 例えば写真や、自分の大切なものを見せたりして発表する生徒が、いっぱいいましたね。 パフォーマンスしたり、歌を歌ったり、自由な形で発表します。とにかく、一番大切なのは、伝わるか、伝わらないかということ。観客や保護者の方には、手元に日本語訳の資料があるわけではないんです。 しかし、それでもなお、言いたいことが伝わるかということが、スピーチコンテストの重要なところです。簡単な英語表現、文法でもいいんです。 もし、詰まったりしても、自分の知識で乗り越えていけるか、次にこういうことを言うんだから、こういう英語を使って、こういう単語を使ってというのを、自分で引っ張り出していけるかというところを見ています。


今よりも少し背伸びしたレベル

英語教育カリキュラム|筑陽学園中学校

本校中学校の英語教育カリキュラムは、本校の特色だと思います。数年前、県外も含め、他校の英語教育も調べ、「本校ではどうするか?」ということを考えて作りました。 カリキュラムを組んだ当時(3年前は)は、学校の行事として、英語に取り組んでいるところはほとんどなかったですね。 中学校1年生のときに、レシテーションコンテスト(暗唱大会)と英語劇をします。2年生で、スピーチコンテスト。3年生がディベート(議論)になります。まず、与えたものを暗唱する。それを感情を入れながら演ずる。自分の思いを言うスピーチ。 そして、議論する。といった具合に、一年一年、段階を経て身に付けていきます。生徒が、ほんの少し背伸びして学んでいけるレベルにすることで、無理なく身につくようです。 このカリキュラムは、今の3年生が1年生の頃に始まったので、今年度、一度、区切りが来ますが、すでに結果が見えてきています。全国テストなどの結果を見ると、英語の成績は上がってきています。 英語が苦手な生徒もいますが、全員で英語の勉強をしていきますので、周りの仲間に巻き込まれながら勉強できているのはいいですね。英語に対する苦手意識も克服して行っているなと感じます。


目指すのは、使える英語

英語担当|崎村先生

教科書の進み具合は、他校とほぼ変わりません。しかし、その中で、本校では、英語が後につながっていくような授業にしています。 例えば、文法にしても、記号みたいではなく、こういうことが言いたいから、こういう文の繋がりになるんだとか、ただ暗記ではなく、使える言葉として、人間の感覚的なところやイメージなどを踏まえて教えています。 日本語と同じように、英語にも、様々なニュアンスがあるわけですから、そのあたりの土台をしっかり作る感じですかね。 英語は、これから、進学や就職で、実際的に使う場面が増えていくと思います。英語圏の人だけでなく、韓国や中国の人とも英語でコミュニケーションをとることができると思いますしね。 多くのことを学ぶ中の一つとして、楽しみながら英語を身に付けられるといいなと。壁みたいなものがとれるといいなと。そのためには、学校の行事として英語の発表があると、達成感や自信にも繋がるし、仲間と協力することで、頑張ろうという気持ちも湧きますからね。 コミュニケーションだけで考えても、人前で話すというのは、抵抗がなくなってきているんじゃないかと思います。なるべく、使わせて、自己表現したりしないと、教科書で習って意味がわかるだけでは、面白くないと思います。教科書で習ったことを使って、色々できるっていうところまで、授業では目指してやってますね。


編集後記
レシテーションコンテスト、スピーチコンテストで最優秀賞を受賞した2人はもちろんですが、残念ながら賞を逃した生徒達の英語力も、とても素晴らしいものでした。 言葉を交わすことで、人と人の心は、より深く絆を作っていくことができると思います。多くの人とコミュニケーションがとれる英語の力。 中学3年間を終えるときには、どのくらいの英語力がついているか、とても楽しみです。