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写真展特集

特集:写真展特集

誰もが参加できる写真展

学校長賞01

【学校長賞】
タイトル:狭いながらも楽しい電話
内野 桃 デザイン科 3年 (福岡・城南中)

今年の夏にあった全国高等学校総合文化祭写真部門参加のため群馬県に行きました。 この大会で全国の高校生と接する機会を得て、沢山の刺激を受けました。 この写真は朝から晩まで撮影した写真の一枚です。電話ボックスを使っての撮影ですが、 この時間でしか撮れなかったものです。背景、ライト、モデル、そして一番重要な私のモチベーションが良い状態から生まれた納得にいく写真です。


学校長賞02

【学校長賞】
タイトル:僕らのアイドル教頭先生
島ノ江理沙 デザイン科 2年 (筑山中)

この賞を戴けたのは、教頭先生のキラッ☆と光る素敵な笑顔と、個性豊かなクラスの皆のおかげだと思っています。教室の黒板には教頭先生の似顔絵のマグネットがあちこちにあり、教室は明るい雰囲気です。私は明るく刺激のある、予想不可能で面白いこのクラスが大好きです。

後援会長賞01

【後援会長賞】
タイトル:晩秋
兵庫県立伊丹北高校2年 八木 佑里

この写真は、秋に写真部の撮影会で京都の嵯峨野の奥にある清滝に行ったときに撮りました。橋を渡る途中、ふと惹かれて撮ったのですが、プリントしたものを見ると、紅葉の影と橋の部分がどことなくマッチしていて、写真自体の色合いも、彩度が低く、白黒写真のような落ち着いた雰囲気になって、とても気に入った写真になりました。


後援会長賞02

【後援会長賞】
タイトル:神社の主
松本 麗桂子 デザイン科 1年 (福岡・舞鶴中)

これは細い道や階段が複雑に交じり合ったある神社での写真である。何か無いかなと探していると、お供え物を置く所に一匹の猫が寝転んでひなたぼっこをしていた。最初は普通に顔を撮ったりしていたが、全体を面白くカメラに収めたいと思い、猫の肉球と全身が写るアングルを探し、撮ったのがこの写真です。あえて肉丘にピントを合わせて迫力をだしてみた。


新しい絆を作る写真展

13年前に始まった、筑陽学園の写真展。本校の写真部と一緒に作品展示をしたいという、写真好きな保護者の方の提案でスタートしました。当初は、130点ほどだった応募も今では500点を超えています。 写真展について、開催当初から担当をしている、デザイン科で写真部顧問の車文夫先生に話しを伺いました。 車先生は、ご自身でも写真を撮り続け50年にもなる写真家でもあります。

誰もが参加できる写真展

写真展特集01

今年は、9歳から90歳の方まで応募がありました。生徒や保護者の方はもちろん、地域の方や遠方で働く卒業生からの応募もあります。また、海外からの応募もあり、写真展が根付いて行っているのを感じます。本校の写真展は、在校生以外の方は審査がありません。誰でも応募ができて、しかも、応募した人の写真は全て、必ず展示するんですよ。こういう写真展は、とても少ないんです。福岡にも、審査のない写真展はありますが、本校が先駆けです(笑) デジタルカメラが普及したり、携帯で気軽に写真が撮れたりで、写真人口が、今は、とても増えているんです。写真を撮ると、その写真を人に見せたいという欲求が出てくるんですよ。個展を開くには、場所が限られているし、多くの写真展は、募集対象があったり、応募しても審査があったりで。でも、本校の写真展は、応募した人の写真は全て、必ず展示します。だから、楽しみにしている方が、たくさんいらっしゃるようです。常連の方もいますよ。他にも、東京にいる卒業生で、写真のグループを作っていて、まとまって作品を送ってくれます。他には福島、東京、静岡とかから送ってくれました。


準備に追われる生徒達|写真展特集

フレッシュな感覚を

本校の生徒の作品は審査を行ないますが、作品は、全て展示します。審査基準は3つあります。中学生・高校生らしいフレッシュな感覚の写真である事、写真の基本的な技術がしっかりしている事、狙いが定まっている事、この3点です。今年は、本校の中学生がピンホールカメラを作っていて、それも展示しました。毎年、違うものが出てくるから面白いんですよね。生徒の作品は、本当に新鮮です。大人では撮らないような、思いもよらないような視点の写真がたくさんあります。勉強させられますよ。 審査員は、最初の数年は、本校担当の写真館の方にお願いしていました。それから、後は、プロで、写真やデザインの仕事をしている卒業生に審査をしてもらっています。これもおもしろいですよ。リレー審査みたいで。卒業生とのつながりも持てますしね。


毎年、新しい企画を

西方沖地震|写真展特集

開催しているうちに、何か趣向を凝らしたものをしたいと思うようになって。特設コーナーを設けて特集を組もうと、今年は何をやろうかと企画から考えていました。例えば、福岡で豪雨被害や大地震の災害があった年は、そういう自然災害をテーマにした特設写真のコーナーを作りました。 実際に被災地に行って撮った写真や、国内・海外で起きた自然災害の写真を、いろいろなところに呼びかけて、提供してもらったりして展示しています。 今年は、海外の写真、留学生が見た日本を特集しました。本校の交換留学生で来ていたタイの学生が見た日本の写真や、海外に住む卒業生や一般の方で海外に行った写真を提供してもらって、50点ほどを展示しました。応募作品の500点を越える写真と合わせると、会場内はびっしりです。空間に限りがあるので、展示をするのはとても大変ですけど、毎年、応募点数が増えて行くのは、うれしいですね。福岡で行なわれているフォトフェスティバルの事務局の方が会場に来られ、とても驚いていました。「すごいですね。高校でこんなことができるんですか」って。

写真展準備風景02 写真展準備風景03 写真展準備風景04 写真展準備風景05
写真展準備風景06 東京にいる卒業生からの作品です。 写真展会期中風景02 写真展会期中風景03
写真展会期中風景04 今回の企画テーマである。海外からの作品です。 写真部集合。飾りつけ、その他の仕事に良く頑張りました。 写真展に参加してくれた中学生

写真部顧問 車先生|写真展特集

写真を撮って50年。写真を撮るコツは?

いい写真を撮るコツは、とにかく、いっぱい撮ることです。撮ってみたら結果が出ます。良いとか、良くないとか。そしてチョイスして行くんですよ。失敗してから、次の段階に行ける事がたくさんあると思うので。失敗から学ぶんですね。 あとは、撮るときに、できるだけ無駄なものを省く。要素を整理することです。例えば、夕焼けの雲があったとしたら、どこまでズーミングして、アップにしたら一番良い写真になるのか。一番いい光の状態を待つとか。そこに、人物が入った方が良いのか。どうしても、欲張って、小さな画面の中に、いっぱい入り込むから。できるだけ省いて、省いて。写真は引き算と言われます。引いて行って必要なものをポンと入れるんですね。自分の撮りたい物、狙いを明確にする事ですかね。 今は、携帯電話でも気軽に写真を撮る事ができますから、もっとく多くの人に参加してもらえるように、写真展を進めて行きたいですね。


狭いながらも楽しい電話 僕らのアイドル教頭先生
晩秋 神社の主
ねがいごと 筑陽のガリバー
pay homage at a shrine 夏の思い出
青春
もう習字道具わすれません ぷはぁー
ねがいごと 私の旅

第13回 筑陽学園写真展~入選作品

※写真をクリックすると拡大します。


もしもし 思い出 tokyo.sora.jp 顔? どろんこガッツ
二人で散歩 暖かなモノ セレブな私 おちゃめ 団長でした。
山笠くまさんどこいくの? 出撃!!! ぬくもり 血湧き肉踊る 脈
scope-color 水の街 空の一本道 ナルシスト? 蟻の視界-僕は生きる-
ベストチェキ賞 ベストチェキ賞    

編集後記
写真は、ほんの一瞬を切り取った一枚です。それだけに、何を写し出すかは、撮る人の個性や人生観が、はっきりと表れるのかもしれません。 写真展が開催され13年。長年続けてこられているのは、応募してくださる方や、写真展を楽しみに待ってくださっている方々に支えられてこそです。ありがとうございます。来年もまた、個性溢れる写真をお待ちしています。