卒業生 春口沙緒里さん
北京五輪 競泳女子400m個人メドレー出場
平成17年に卒業した春口沙緒里さんは、8月8日に開催される北京五輪に、競泳女子400m個人メドレーに出場します。4月に行われた日本代表選手選考会では、注目されていた藤野舞子選手を破り、終始トップで代表の座を勝ち取りました。
春口さんは、3歳の頃に水泳を始め、中学2年生の時には世界の大舞台を経験したほどで、幼い頃から期待されていました。高校生の時には、インターハイ準優勝、九州大会で優勝するなど、その実力は名実共に認められていました。しかし、その春口さんもスランプの時期があったと、当時の顧問で、元筑陽学園の教諭 榊原昭博先生は話します。 「春口さんは、高校2年生の時に肩を痛めたんですよ。1年生の時は、順調だっただけに、本人もつらい思いをしたようです。1年間、泳ぐことができないというのは、焦りも不安もあったでしょうからね。」 高校卒業後、春口さんは、今回の北京オリンピック出場を果たすために、単身、アメリカへ渡りました。多くの事を乗り越えて掴んだ北京への切符は、感慨もひとしおだったのではないでしょうか。
代表決定後、すぐにインタビューが行われました。そこで見たのは、春口さんの満面の笑顔。アナウンサーの「初めてのオリンピック出場、おめでとうございます!!」という言葉には、左手を高く上げ、会場に向かって「ありがとうございます!」という、春口さんの元気な声が響き渡りました。
アナウンサー「200mまでは、日本記録、ものすごいほどのペーズで飛ばしていました。どういう気持ちだったんですか?」
春口選手「そうですね。まっ、バタフライと背泳ぎが、得意。なんで、まっ、最初の200でどんだけ飛ばして、で、平泳ぎ、ちょっと苦手なんで、どんだけくいつけるか、みたいな。はい。」
アナウンサー「タッチした瞬間は、派遣標準、切ったという手応えはあったんですか?」
春口選手「そうですね。クロール泳いでて、あっちの画面で黄色い線が見えてたんですよ。なんか、超えてたな~みたいな。最後の5m、あんまり・・・なんて言うんですかね。あの~」
アナウンサー「聞いていると、かなり余裕があるというのがうかがえますが」
春口選手「そうですね(笑)」
アナウンサー「北京に向けて、一言お願いします。」
春口選手「まっ、初日に言うのもなんですが、北京までの数ヶ月間のトレーニングが、すごい楽しみです。」
アナウンサー「期待しています。」
春口選手「ありがとうございます。」
北京五輪に向けて頑張る春口沙緒里さんに、筑陽学園の在校生や先生たちから、エールを送ります。
◆応援団、チアガールを始め、筑陽学園在校生全員によるエールです。
◆水泳部の後輩、小野ゆうみさんからのメッセージ。
筑陽学園から送った春口さんへの応援メッセージを受け、本人から、筑陽生に向けたメッセージが届いています。
「筑陽生のみなさんへ 4月の日本選手権、
たくさんの応援ありがとうございました。
私は、努力は必ず報われるものだと思っています。
目標に向かって、一生懸命がんばることが今は一番大切ではないでしょうか。
10代は二度と来ないから、今を一生懸命生きてください。
夢は見るものではなく掴むもの。
夢に向かって、仲間たちとがんばって!
きっと両親も応援していてくれるし、
何より、先生方があなたたちの将来を思って、
日々、ご指導してくださっています。
がんばれ、筑陽学園生!
8月の北京は、みんなの元気をもらってがんばりますので、
応援、よろしくお願いします。」
春口沙緒里
編集後記
いつも前向きに、自分の夢と向き合ってきた春口さん。日本の代表として、北京五輪の舞台で、素晴らしい泳ぎを見せてくれることでしょう。
競泳女子400m個人メドレーは、大会初日の8月9日(土)に予選が行われます。
初の五輪出場を果たした春口さん。私たち筑陽生の期待の声が届くように、みんなでエールを送りたいですね。